大駐車場からの坂を上がると、最初に大講堂に行き当たる。
このあたり一帯が延暦寺の境内なので、周囲に境界をしきる壁が見当たらない。
石垣の上に柵がある程度である。
まあ、ここは由緒正しきお堂と言うよりは、叡山出身の有名な上人様を数々おまつりしてあるお堂なので、神の領域というよりは、偉人の業績をたたえる、記念館に近いのだろう。
なんとなく、駐車場の茶店の放送が聞こえたりもして、まだまだ俗世間の雰囲気だ。
中には、それなりの仏様もおられるのだが、撮影は自由だった。
受付の方に確めてみたら、全くどこをどう撮ってもらってもかまわない、とのことで、少し拍子抜けだった。
屋外は当然だろうが、堂内でも全くかまわないと言う。
後でわかった、根本中堂とは、全く違っていた。
修行僧の団体だろうか、先人の上人様達にご挨拶。
こういう場面に出くわすと、いかにも修行の山なのだな、という感じがする。
まだまだ、紅葉には早いのだが、種類によっては、すっかり色づいている。
磨かれたような、ゆかも美しい、実用のための建物と言う雰囲気の、大講堂なのであった。
※シリーズ、続きます。