山道をしばらく行くと、”紅葉谷”の名の通り、楓の木が増えてくる。
お寺の山でなく、自然の山でこれだけ楓の多いところは、他にあるのだろうか?
まだ、楓の紅葉は気配もなかった。
ブナや、そのほか名も知らぬ広葉樹の葉が、結構色づいていた。
特に、ぶなの木が美しかった。
京都北山や、奈良大台ケ原まで行かなければならないかな、と思っていただけに、思いがけなくぶなの木に出会えて、少し嬉しくなった。
この道は、軽登山靴の本格的な恰好をした人たちと、スニーカーのハイキングスタイルの人たちが混在する、不思議なところ。
朽ちた木が、このコースの年季の入り方を物語っている。
すこし、山の色が変わって来たのが分る。
行程は、ほぼ半ばくらいだったろうか。
※シリーズ、明日も山景色がつづきます。