永観堂を後にして、徒歩で金戒光明時へ向かう頃から、雨がしとしとと、降り始めた。
メンバーは永観堂でもう、紅葉に関してお腹いっぱい状態になっていたので、
さっさと真如堂へ行って雨宿り、または早めに撮影切り上げでもいいかな、と言う雰囲気になっていた。
ところが、三門を入って、三重塔が見え始めると、さすが写真好きの集まりだ。みんなめいめいのアングルを探しに、無言で散らばっていった。
また、ここの紅葉も絶好のタイミングであった。
種類は、一回りほど葉が小ぶりの楓で、他とは大人と子供の手くらいの差がある。
雨で、傘が必要な状態だが、紅葉の梢を傘代わりにして、レンズを上へ向けることができた。
無料の境内だけでも、十分に堪能できる量の紅葉が植えられている。
しかし、京都のお寺は、皆奥が深い。
せっかく来たのだからと、本堂や大文字山を借景にした涅槃の庭を拝観していく事としたのだが、そこもなかなかの見ごたえなのであった。
※シリーズ、つづきます。